小野寺 昭市のブログ

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<<   作成日時 : 2008/08/29 10:14   >>

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日記
昨日作成のブログ、メンテナンスのためアクセス不能とかで、けっきょく折角書いた原稿すべて消えてしまった。再度書く気もしないのでぬかす。日記としては、27日、肥後様の相続税の調査をしたいとの連絡を受け、手配の結果九月十一日に立ち会う予定となった。
昨日はケンビ。血液検査と頚部エコーの検査を受けてきた。

万能川柳
お掃除のおばちゃんが読む社の未来
中国産浴衣に花火げたまでも
官僚に誇りがあればない汚職---ドド子さん---

許されざる者
「石光のことづてとは、それだけですか」
永野が苛立たしげにいった。
ええ、そうですよ、と振り返った槙の顔が突然、首山の突撃のさい、自分をあざけった兵士のそれに変わった。とたんに、背中から腰にかけて、引き裂かれるような痛みが走った。
全身を痙攣させ、車椅子から体が飛び出しそうになるところを村上がなれた動きですばやく抱きかかえる。槙と婦人も駆け寄る。
永野は痙攣を抑え、痛みに耐えるために馬卒の腕にしがみつき、彼の二の腕に噛み付いた。たてた歯が肉に食い込み、やがて袖から血がにじみ出てきた。
婦人が顔をそむける。その横顔を永野が冷たい目で追うのを、槙は見逃さなかった。
やがて永野の意識が朦朧となってゆく。槙は珍しく、怒りをふくんだ有無を言わさぬ調子で村上に言った。
「君は力がありそうだ。永野さんを車椅子のまま持ち上げて、ベッドまで運びなさい。
夫人によって急いで整えられたベッドに横たわった永野を槙が丁寧に診察する。辱瘡部には以前、凍傷用に使ったドイツ製の軟膏を塗布し、ゆるく包帯を巻く。夫人が手伝おうとするのを目でおしとどめ、一人でやる。
痛みが徐々に引いてゆき、落ち着きを取り戻した永野に、槙はいかにも医者然とした冷静で素気ない調子で語りかけた。
「大阪府立医学校病院に、英国で学んだ脊髄損傷の治療に詳しい医者がいます。永野さんの症例を彼に話したところ、手術による症状の改善を示唆されました。痛みと痙攣は、主に脊髄の圧迫によって起きるのですから、ぐらぐら動いている骨を固定してやれば、症状は軽くなるかもしれない」
「先生、ほんとうですの?」
夫人が静かな口調で問いかけた。余計な口出しを、と永野は夫人を見やる。でも夫人はくじけないで、問いを続ける。
「大阪の病院に、すぐ入院できるのでしょうか?もう少し詳しくお聞かけ下さい。
槙には、永野夫人の表情が冷静な口調とは裏腹に、生き生きしていたことが意外だった。夫の治療の可能性に小さな明かりが点ったからだろうか。
槙の言葉はいっそう厳しい医者口調になった。

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