22日の昨日今日
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作成日時 : 2008/06/22 11:42
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日記(日曜日)。雨の予報だったのでゴルフやめた。雨降ってない。このごろの天気予報は当たらないね。
万能川柳喪服でも同じ化粧の徹子さん
売れ出した頃がピークの浅い芸
お見事の「お」に悔しさがちょっと出る
許されざる者ネシ巻き屋は週に二回、浅井の夏館の時計たちを訪れる。長吉や他の使用人の目もあって、毎回、座敷牢へ降りてゆくことは出来ないが、忍び込めたときは、息子の話が面白くてつい引き込まれてしまう。しかし、話が長くて気が気でなく、途中で切り上げて帰ることもある。翌日になると、もう続きが聞きたくて仕方がない。
ネジ巻き屋は、槙の図書室から浅井の夏館への道をたどっている。---日本が負ける、ロシアに負ける、と呪文のように唱えながら歩く。夏館に着いて、いくつもの掛け時計、置時計を次々と手際よく巡り終え、さっと廊下を曲がると、辺りを慎重にうかがってから板を持ち上げ、長身を折りたたむようにして滑り込ませる。
「ネジ巻き屋かい?待ってたよ。遅いんで、今日は来ないんじゃないかと心配してた」
と浅井の息子は正面格子へ駆け寄って、中谷をじっとみつめる。右手に「神戸クロニクル」を、持っていて、これまでにない興奮ぶりだ。はだけた胸から汗が噴出している。割と身奇麗にしていて、髭はいつも青々と剃りが当たっているのを不思議に思う。
「お前、知っているかい?アメリカ人のライトと言う兄弟が空を飛んだという話を」
「はい。だけど、人間が本当に空を飛ぶなんてことが出来るんでしょうか?」
ライト兄弟の飛行は去年の十二月の事だが、浅井の息子はそれをまるで昨日のニュースのようにネジ巻き屋に語る。
「できるさ、ほれ、ここに書いてある。英語だから、私が翻訳して読んだげるね。---米国・ノースキャロライナ州のキティ・ホークにある悪魔殺しの丘で、午前十時三十分、主翼二枚が小刻みに揺れ始め、プロペラが回ると、全長6.4メートル重さ275キロ、下翼に腹ばいになったライト弟が乗った飛行機がレールの上を滑走し始め、やがてフワッと浮き上がった---」
「ほんまに!人間が鳥のように?」
「そうだよ、だけどね、わたしの話を最後まで聞きよし。世界で最初に空を飛んだのはライト兄弟じゃないんだよ。日本人が先なんだよ。それも今から百年も前のこと。ライトの飛んだ時間はたったの十二秒、距離は三十六メートルに過ぎん。こんなの飛んだといえようか。ほんまのこと、教えたげよか」
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